L.D.HOMES BLOG
設計事務所の今日
こんにちは。
急ぎの仕事が突然舞い込んできたため、先週行った現場の様子を伝えられずにいました。
一時的に落ち着いたので書きます。
あまのじゃく退治をした場所です。
ついに始まりました!
今は基礎工事中ですね。
べた基礎と呼ばれる基礎を施工しています。
立ち上がりの鉄筋が組まれている部分が壁の部分です。
この鉄筋の場所に、基礎の立ち上がりを施工していきます。
木造の建物における基礎の立ち上がり高さは、法的に地上300㎜以上にしなければならないと定められています。(例外もあります)
理由は、湿気対策と換気です。
ちなみに床高は地上450㎜以上です。これはまたいつか説明します。
※過去の現場より
基礎の立ち上がりはこういう型枠を使って施工します。
型枠にコンクリートを流し込んで固めます。
※過去の現場より
固まって型枠が外れるとこのようになります。
さてここで。
このように、基礎の立ち上がりは1本の線のようではなく、所々に空きがあります。
写真の赤い矢印がそれを示しているのですが、なぜ空きがあるのでしょうか??
その理由は、 点検のため です。
この空きは 人通口(じんつうこう) と呼ばれます。
家の中の水栓がある各場所(お風呂・キッチン・トイレなど)に1本ずつ給水の管が繋がっておりまして、
こんな感じで配置されています。(すごくざっくりした図ですみません)
何年か使い続けていたら漏水した!という事態になった時、漏水の原因を調べます。
業者の方が、どこか目立たない場所に設置した床下点検口から床下に潜り、床下を這うように移動しながら点検します。
人通口があれば、漏水時でも点検や修理・交換ができるというわけですね~。
ちなみに人通口は幅600㎜以上確保です。
以上、設備の維持管理に必須の存在「人通口」についてでした。
……こんな感じで自分の中で噛み砕いて理解できているものに関しては、
今後もこうして発信できればなと考えています。
家を建てようとお考えの方々のほうが詳しく調べて理解してらっしゃることも多いので、参考になるか分かりませんが…。
まぁ、半分は自分のためでもありますし。
勉強したことを他人に教えることでより理解できて記憶が定着しやすいというのは学生時代に体感しているので。
今後ともよろしくお願いいたします。
現場に行った時にまた更新します。
失礼いたします。
なかむら
神戸 建築事務所 設計事務所
Written by nakamura
どーーーーん。
丸1日かけて作成した標識。(折り曲げる前に撮ればよかった…)
たいてい着工してから現場に掲示するものという認識でいたのですが、
どうやら寝屋川市は、着工前の事前協議の段階で着工後に掲示するものとは別に標識を準備しなければならないようです。
※事前協議・・・当該土地が属する行政(神戸市,大阪市など)に「こういう建物を建築します!」と報告するもの
そんなこんなで作成しましたこの標識、大きさの指定がありまして。
その大きさがおおよそA3縦向き縦横それぞれ3枚ずつでした。
着工後の標識は工務店側が準備するものなのですが、行政手続きは設計事務所の人間の仕事なので私が作成しました。
A3を縦横3枚ずつ計9枚をテープでつなげるという小学生のような方法で。
塩ビ板などの丈夫な素材に印字するのが一般的だと思うんですけど、あれってどうやっているんでしょうかね…。
さて、開始です。(作業中の写真もっと撮っとけばよかった…)
まずはひな形を求められている大きさまで引き伸ばします。
CADを使いました。縮尺や倍率が分かりやすいので。
引き伸ばせました。
印刷します。
(・ω・;)
端っこに余白がありました。紙を並べてもその部分が消えています。
・・・書き足すか。
そうして始まった穴埋め作業。
枠取りは線を引くだけなので簡単に終わりました。
問題は文字です。
中学校で習ったレタリングの技をなんとなく覚えていたので、それで対処しました。
正直言うとマジックペンで自分の字で書けば良いのですが、
私の審美眼がそれを許せなくて。
ひらがなめっちゃ難しい。
自分で自分の首を絞めました。
こういう作業はわりと好きなので、まあいっか。となりましたが。
で、完成。
before after
before after(たけかんむりめっちゃ上手くできたと思ってる。)
before after
レタリングに関してブランクあった割にそれなりにうまくできたと高めの自己評価をしております。
そんな目の前で見つめるようなものではないでしょ!という考えから、
遠目で見て悪目立ちしていなければオッケー。です。
マジックペンで書くことを許さんかった審美眼どこいってん。
ちょっと大変でしたけど、図工や美術の授業を思い出してちょっと懐かしくなって、
満足できて結局楽しんでいるので問題ありません。結果オーライ。
あとは工務店側にお願いして丈夫な板に貼り付けていただきます。標識が読めなくなってしまわないように雨対策も。
それではまた。
なかむら
Written by nakamura