都市型アウトドアハウス
  • 概要と背景
  • ポイント
  • 建物詳細
  • 概要と背景

    都市部の古い住宅地に建つ3階建ての住宅。利便性重視で土地を探していた為、環境は決して満足できる場所では無いが、設計の工夫次第で解決出来ると判断してこの敷地に決定した。都市部ではよくある3方を隣家に囲まれた敷地条件に対し、開口部を慎重に選択、小さいながらもライトコートをつくり採光・採風を得ながらプライバシーを確保している。また、木製ベンチに植栽プランターを埋め込んだ小さな公園のような屋上バルコニーをつくることで、部屋数や広さといった不動産的なスペックよりも、都市部であるからこそ価値のある自然を感じることの出来る空間の確保を一番に考えた住宅である。都市部の住宅地は地価が高い為、一般的な購入層は狭小地を選ばざるを得ない。そして、○LDKという古くからの市場価値観の結果、細切れにした部屋を詰め込んだだけで環境的にも空間的にも家としての魅力の無い住宅へのアンチテーゼとなるような住宅である。

    2015年度グッドデザイン賞受賞

    ■「2015年度グッドデザイン賞」掲載ページ(外部リンク)
    http://www.g-mark.org/award/describe/42865
    ■プレスリリース(PDF:172KB)
    「都市型アウトドアハウス」グッドデザイン賞受賞のお知らせ
  • ポイント

    「採光・採風も十分に確保した都市型狭小住宅」
    小さいながらも南北に配置したライトコートをつくることや、天井高を高くしてハイサイドに開口部をとることで、十分な光と風を取り入れることが可能。

    「プライバシーの為のカーテンは必要ない生活」
    ライトコートは周りの家からの視線を遮るように高さを設定し、他の開口部も周りの家の窓を考えて慎重につくることでプライバシーを確保している。

    「都市部だからこそ外部空間での楽しみ方を」
    木製ベンチに植栽プランターを埋め込んだ小さな公園のような屋上バルコニーやインナーテラスで、アウトドア空間での生活も楽しめるようにしている。

    「インテリアの背景としての空間になるように」
    ライトトーンの本物の素材を使い、主張しないシンプルなデザインの造作家具とすることで、どんなインテリアや雑貨も無理なく合う空間となっている。

  • 建物詳細

    建築場所
    兵庫県尼崎市
    構造
    木造(在来工法)
    階数
    地上3階建て
    間取
    2LDK
    →子供部屋分割で3LDK
    敷地面積
    80.04㎡(24.2坪)
    施工面積
    130.18㎡(39.3坪)
    建物価格
    2,550万円(税抜)価格について

「都市型アウトドアハウス」細部画像