要望に合わせて造作した洗面台は生活感をあまり表に出さないように大容量な収納と使い勝手を検討した。

キッチンとテーブルは造作して統一感を出し、壁一面に収納を設けて仕舞い込める生活が出来るようにした。

造作したスチール製の玄関扉は両袖を透明なＦＩＸガラスにし、国有林の季節の変化を楽しめるようにした。

緑を感じながら玄関へと進むアプローチは砂利の中にコンクリートの平板を敷き詰め、低層の植物を植えた。

敷地内に高低差があり、階段を登りきった場所にこの家と共に歴史を刻んでいくシンボルツリーを植えた。

テラスバルコニーの手摺は高台の立地を生かし、眺めを遮らないように強化ガラスを用いて造作した。

深みのあるダークブラウンで統一した外観は隣接する国有林の木々と季節を通じて様々な変化を共有する。

６００角のセラミックタイルの白色と建具など木部のこげ茶色を対比させてオリエンタルな雰囲気に仕上げた。

隣地からの目線が気になる場所には壁を設けてプライバシー性を高め、自然と眺望に目が向くようにした。

開放感をのあるリビングは吹抜けを設けて光と風と自然を感じることの出来るさわやかな空間に仕上げた。

天井高さ３.３mの吹抜けリビングの壁面に合わせて造作した収納は間接照明として空間のアクセントになる。

リビングとダイニングを囲むような形でテラスバルコニーを配置、全開口のサッシで内外の境界を無くした。

浮遊するように見える木製階段と黒色のコンクリート仕上げの玄関。同一色の仕上げにする事で広がりを演出。

室内の色調に合わせてこげ茶色に塗装した回り階段と白く塗装した壁面が対比して落ち着いた雰囲気に。

天井高さ３.３mの吹抜けリビングの壁面に合わせて造作した収納は間接照明として空間のアクセントになる。

間接照明と店舗用の光の強い電球を用いてメリハリのある空間をつくり、飾り棚の黄緑色をアクセントにした。

空と緑と大阪湾の海を見渡せる立地。この眺望をどのようにして室内に取り込むかがこの住宅の課題だった。