秘密基地のある家

秘密基地のある家

  • 概要と背景
  • ポイント
  • 建物詳細
  • 概要と背景

    駅からほど近い市街地の狭小敷地に建つ3階建ての住宅。敷地の裏には隣接する会社敷地内の桜を借景とすることが出来る狭小地ながら魅力のある条件である。施主からの要望で秘密基地的な書斎スペースが欲しいということから間取りの検討が始まった。様々なパターンが出てきたが、最終的にリビングの吹抜けに見える隠れ家的な書斎と、LDKと隣接するガラスに仕切られた、こちらも隠れ家的な和室の構成となった。吹抜けは南側道路からの光を取り入れ、断面的にも変化のある開放的で楽しい家となっている。狭小住宅ではスペース的にバルコニーをとることが厳しいことが多いが、この家はスキップフロアで屋上部分にルーフバルコニーをつくることで周辺住宅との高さの違いから視線を遮り、プライバシーの確保できる空間となっている。様々な議論を経て、結果的に出来た家を見ると施主の遊び心や家での生活を楽しむということがとても重要だとわかる。
  • ポイント

    「立体的な空間構成の3階建ての都市型住宅」
    吹抜けとスキップフロアを採用することで空間が生まれ、採光や採風など都市型住宅に多い問題を解決しながらも広がりのある楽しい家となっている。

    「一体化したキッチンダイニングカウンター」
    キッチンの床の高さを一段低くすることで、キッチンとダイニングテーブルの高さを揃え、ひとつのカウンターとして見せたLDKの主役となる造作家具。

    「秘密基地のような書斎スペースと畳スペース」
    リビングの吹抜上部に配置されたロフト的書斎スペースとキッチン横に造られた小さな和室はメインのLDKと視覚的につながり篭れる場所になっている。

    「半階スキップフロアで高くした屋上空間」
    3階の書斎スペースの上部をルーフバルコニーとすることで、周辺住宅よりも1.8メートルほど高さをあげ、プライバシーや日当たりの問題を解決した。

  • 建物詳細

    建築場所
    大阪府堺市
    構造
    木造(在来工法)
    階数
    地上3階建て
    間取
    3LDK
    →子供部屋分割で4LDK
    敷地面積
    92.07㎡(27.9坪)
    施工面積
    140.19㎡(42.4坪)
    建物価格
    2,445万円(税抜)価格について

「秘密基地のある家」細部画像